再会を喜ぶのも束の間、突然大きな声が聞こえてきました。
「あーあ、もうばれちゃった。やっぱり、人間の子供はむずかしいや!」
二つの声はそろっています。あの双子の魔法使いなのでしょう。
「今度はもっと単純なやつで遊ぼうよ。」 「なに言ってんだ、人間の子供が良いと言ったのは兄ちゃんじゃないか!」 「僕は最初から人間はダメだと思っていたよ。」 「そんなの無茶苦茶だよ!兄ちゃんのバカ!」 「言ったなー!もうおもちゃ貸してやらないからね!」 ・ ・ ・
姿の見えない兄弟げんかを尻目に、僕たちはその場を立ち去りました。 |
||||
![]() |
||||
つぎへ |