再会を喜ぶのも束の間、突然大きな声が聞こえてきました。

「あーあ、もうばれちゃった。やっぱり、人間の子供はむずかしいや!」

二つの声はそろっています。あの双子の魔法使いなのでしょう。

「今度はもっと単純なやつで遊ぼうよ。」

「なに言ってんだ、人間の子供が良いと言ったのは兄ちゃんじゃないか!」

「僕は最初から人間はダメだと思っていたよ。」

「そんなの無茶苦茶だよ!兄ちゃんのバカ!」

「言ったなー!もうおもちゃ貸してやらないからね!」

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姿の見えない兄弟げんかを尻目に、僕たちはその場を立ち去りました。

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