| あとがき どうも支離滅裂な物語を読んで頂きありがとうございました。 前作の「ふたりのかみ」がその当時考えていた物事の世界観を そのまま表現し、硬いとか重いとか言われたので、 自分の中の欲求も合わせて新しい物は何も考えずに ただ冒険のような物作りたいと言うコンセプトの元、 特に筋書きを考えずにキャラクターなどから作り始めました。 自分の好きな海のイメージをベースにして 当時思いついた描きたい物を次々にボールペンで紙に描き出し それをスキャナーで取り込んで色をつけて 一コマ完成させてから次のコマを考えると言う 手法にて物語を作成して行きました。 つまりこれはこれを書いている今現在の考え方の主流である 「ライブである事」を重点に置いた進行なのです。 描きたいキャラクターや風景だけを描き、 それを組み合わせて描きたいシチュエーションだけを作る。 一コマ作るごとに自分が物語りの中に入り込み、 次はどうなるんだろう? と眠いながらもワクワクしながら作りました。 結果として物語としては強引で支離滅裂な物になりましたが、 その意外性のある展開と無駄の無さは 面白い物が出来たのでは無いかと自分では思っています。 着色はあえてPHOTOSHOPのグラデーション機能を使っています。 これは手抜きとかではなく、最初からそうしたいと思っていた事で デジタルとアナログの融合というありがちなテーマの他、 コンピュータが作り出す完璧に合理的な美を僅かでも 無機質な画面に取り込みたかったからです。 完全に自己満足的に終始一貫していますが、 足りない部分は読む人の想像力で補えば良いし、 ここがこうならもっと良いのに、と各自思いを巡らせるも良し、 何も全てきちんと纏まっていなければならない物でも無いのです。 僕が作品を作る事で表現するように、 見ている人もまた、表現者な訳ですから。 長々と駄文を読んで頂きありがとうございました。 宜しければ感想など聞かせてくれると尚嬉しいです。 ぶりお 閉じる |