気がついたら僕はベッドの上に寝っ転がっていました。

TVはつきっぱなし、窓も開けっ放しでした。

僕は目をこすりながら、時計を見て、もうすぐ3時であることに気付き、階段を急いで下りて、おやつのシュークリームとアイスクリーム乗せのババロアを頬張るのでした。

外はやや涼しくなって、さわやかな風が吹いていました。

僕の頭の中にはさっきあった冒険のことなど少しも残っては居ませんでした。

でも、切ないような、暖かい気持ちだけは消えずに長いこと留まっていました。

おわり
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